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 日本国内におけるアジア研究の動向をご紹介します。長期または短期の研究動向レビュー、出版物や展示会の紹介、執筆者自身の新しい研究課題、資料や調査方法に関する議論などを随時掲載します。



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エッセイ:政治・経済
金融再建の比較研究 ― 韓国、タイ、メキシコ

岡部 恭宜(08/02/25)

一ヶ国研究でも多数事例の定量分析でもない、少数事例の比較研究を行う意義や理由はどこにあるのだろうか。1990年代の金融危機以降、韓国、タイ、メキシコが進めてきた金融再建に関する比較研究を通じて、この問題を考えてみたい。
戦後日本外交史研究における一次史料探訪 昇亜美子
(05/12/16)
著者の個人的体験に基づき、戦後日本外交史、特に日米関係と日本のアジア外交を研究する立場から、日本と米国の史料の公開状況やアーカイブスの利用方法について紹介する。分野の異なる研究者をはじめ、これからアーカイバル・ワークをする学生にも役立てられる。
日本と東南アジアの戦後史 ―新たな視点から― 保城広至
(05/02/25)
敗戦後、日本は東南アジアをどのように捉え、どのようにして関係を取り戻していったのか?戦後から1970年代にかけての日本による東南アジア外交の歴史を、論争になると思われる仮説や提言も盛り込み、通説とは違った視点で論じる。
族譜・アイデンティティ・日韓関係 玄 大松
(04/07/12)
いま韓国の猛烈女性たちが日韓関係の軸を揺るがす! 韓国において、個人と門中、そして社会との関係を表象する記号として意味をもつ族譜。族譜をアイデンティティ・歴史認識のコンテクストから読む。
「国益を反映したODA」を考える 石田正美
(04/05/07)
2003年8月、「ODA大綱」の改定にあたり、「国益の反映」が非明示的ながらもODAの目的に加わった。筆者は、日本の最大の援助供与国の1つであるインドネシアの調査体験に基づき、「国益を反映したODA」の類型とその是非について論じる。
アジア研究の一隅−流通勉強会に集う 岩ア葉子
(04/03/23)
人間社会に普遍的に存在する現象である「流通」を切り口に、地域研究の深化を目指す研究会を紹介する。イランの書籍再販制度分析など、研究会の成果が実り始めている。アジアの生の情報との融合によって新たな地平の開拓が期待される。
ガイダンス 東南アジア経済研究 薮下(ワイラートサック)
ネーナパー

(03/11/18)
通貨危機後も世界の注目を集める東南アジア経済。この地域経済の研究状況を、開発経済学、国際経済、アジアビジネスという3つの分野に分類して整理。日本にある東南アジア経済に関係する研究機関と統計資料等も紹介。
辺境の民が発展する道 丸川知雄
(03/10/14)
中国の西端に位置する新疆ウイグル自治区は、10数年ほど前はロシア・中央アジアとの辺境貿易の拠点として脚光を浴びたが、ロシア・中央アジアの停滞と中国の発展によって、今はむしろ中国内地との関係が重要になっている。その中で中国語がうまく話せない少数民族は就職などで不利な立場に置かれている。現代の辺境の民はどこに発展の活路を見いだしたらいいのか、現地で考えてみた。