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 日本国内におけるアジア研究の動向をご紹介します。長期または短期の研究動向レビュー、出版物や展示会の紹介、執筆者自身の新しい研究課題、資料や調査方法に関する議論などを随時掲載します。



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エッセイ:広領域
日韓音楽関係史にみるポストコロニアリズム −日本での鄭京和− 藤井 浩基
(07/04/03)
韓国人バイオリニスト鄭京和は、常にサイード的なオリエンタリズムや韓国人のエスニシティと対峙しなくてはならなかった。戦後、ポストコロニアリズムのなかで、鄭京和をめぐる日本での批評を軸に韓国人と音楽を結びつける言説の傾向に迫る。
コロンビア大学におけるアジア研究―NYとアジアの接点とともに―
井上実佳
(06/02/23)
筆者は、2005年から2006年にかけてコロンビア大学のSIPA(The School of International and Public Affairs)で在外研究を行う機会を得た。本稿では、その経験をもとに、ニューヨーク・マンハッタンの様子やコロンビア大学におけるアジア研究を取り上げたい。
江戸の天文・和算史料論序説 平岡隆二
(04/12/10)
江戸時代の天文・和算にまつわる史料は、現在国内外の分散して収蔵されており、それに関する情報は日々増大している。既存の体系の中に位置づけていくためには情報をたえず集積し、それらの情報との相互参照という形で、可能な限り多くの比較を積み重ねることが必要とされる。
東南アジアの幼児教育・保育−民族・国家・グローバリゼーションの狭間で 池田充裕
(04/05/11)
東南アジア3ヶ国(タイ、マレーシア、シンガポール)における幼児教育・保育の調査報告である。グローバリゼーションの流れの中で、各国は母語教育、価値教育、異文化理解教育や外国語教育などについてどのような取り組みを行っているのだろうか。
「d'CATCHの挑戦」 坂田邦子
(04/03/01)
アジアのメディアにおいて文化の多様性とはどのように担保できるのか。映像メディアにおける多文化共生とは何を意味するのか。国際的な実践共同研究「d’CATCH」を通じて、グローバルに変容するアジアのメディア文化について考える。
日本人のシンガポール体験 西原大輔
(04/01/06)
日本人はシンガポールをどのように見て来たのか? 筆者は、幕末以来この港湾都市を訪れた日本人文学者や画家らの断片的な記録を収集している。シンガポール研究史を概観するとともに、日本人のシンガポール体験史を論じる。