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 日本国内におけるアジア研究の動向をご紹介します。長期または短期の研究動向レビュー、出版物や展示会の紹介、執筆者自身の新しい研究課題、資料や調査方法に関する議論などを随時掲載します。



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エッセイ:考古・芸術
モンゴル都市・建築史を構築する夢を見て 包 慕萍
(04/04/16)
文化大革命によって破壊され、3日3晩燃え続けた壮麗なラマ寺院。大人たちは失われた寺の記憶を語り継ぎ、舗装だけが残る寺の跡地は子供たちの秘密基地になっていた――印象的な実体験を交え、内モンゴルに生まれた著者が、「遊牧文明における都市と建築」の研究を構想するまでを語る。
西アジア考古学から見たイラク戦争 小泉龍人
(04/03/01)
日本人による西アジア考古学の研究はイラクで始まった。しかし現在、イラクの文化遺産がかつてない危機に直面している。博物館から文化財が略奪され、古代遺跡は白昼堂々と盗掘されている。西アジア考古学の立場からイラク戦争後の動静を見る。
あちらの事情、こちらの思惑―建築史、都市史をめぐる断章 村松 伸
(04/01/06)
建築史や都市史は、歴史学では際物あつかいされています。でも、本当は奥が深い(のかもしれない)。あちらの「一般史」の方も、こちらの建築史、都市史の方も、それぞれ事情や思惑がありましょうが、それはさておき、お互いに敬遠しないで、仲良くなりましょう。
居場所を変える作品たち 板倉聖哲
(03/10/14)
日本・中国古美術の所蔵先の移動が激しくなっている今日、寄贈側、受贈側双方による作品への配慮が求められている。その好例ともいえる植村和堂氏コレクションの根津美術館への寄贈を紹介。
日本におけるアジアの建築史研究 深見奈緒子
(03/10/14)
アジアにおける建築史研究の問題点をふまえ、日本の建築史研究を再検討。現代における日本の建築史研究の実用性を指摘するとともに、アジアから世界建築史の視角を提案する必要性を説く。