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ボーリー=バティヤーリー=カ=マハルの堰堤とよぶ。アッパーリッジ=ロードとプーサー=ロードとの交叉点の南南東約250メートル,近代の貯水池の東にそってある。附図.G-6
この堰堤は,ボーリー=バティヤーリー=カ=マハルとよばれる建造物の北側に,南北に断続してのこっている構築物で,現在では,著しく改変の手が加えられ,近代の貯水池の東堤防を兼ねる道路に転用されている。この堰堤の一部に,東西に走る近代の煉瓦づくりのトンネルがあって,その西の奥に,二段三列の石造の流水孔がみられ,その上に,さらに,一段が埋めこまれてのこっている。また,この流水孔の東側に,二段の階段が現存している。これらの構築物は,上に述べた堰堤に附設された水門の一部をなしていたものと推定される。第Ⅱ期。
東研.Ⅰ-6;cf.ASI.Ⅱ-337

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