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デリー大学構内の堰堤とよぶ。デリー大学のラームジャス=カレッジの西南からカムラーナガルにかけて,断続的にのこっている。附図.G-4
現在では,三ヵ所にわずかな断片を認めるにすぎないが,デリー大学にいたP.サラン教授によれば,デリー大学の建設以前には,かなりの長さにわたってつづいていたといわれている。写真の部分は,後代の補修もみられるが,もっともよくのこっている個所で,高さは約2メートル,幅約4メートルである。この堰堤は,石積みの状態からみて,おそらくは,トゥグルク朝後期に構築されたものと推定される。第Ⅱ期。
東研.Ⅰ-8

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