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スルターンプルのバーオリーとよぶ。メヘローリー部落の南端から南南西約3.7キロメートル,スルターンプル部落の南方約800メートルのところにある。附図.E-14
このバーオリーは,東西に長い長方形で,東側に階段をもち,西側に部屋と思われる部分の屋根がのこっている。おそらくは,その中間に,タンクがあったと推定されるが,現在では,土中に埋もれてしまっている。部屋と思われる部分のさらに西側には,円い井戸がもうけられている。階段の東には,石敷の広場があって,そのなかほどに,ドームをいただく八角平面のチハャトリが立っている。このチャハトリは,ドームをいただく,八本柱からなる八角平面の建物である。なお,この柱には,ヒンドゥー様式がみられるが,とくに,西側の北寄りの柱は,豊富なヒンドゥー様式の彫刻文様をもっている。第Ⅲ期。
東研.Ⅸ-55;ASI.Ⅲ-143

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