T111

ザマッルドプル部落の西のはずれにある。附図.I-11
この墓は,高い基壇の上に立っており,ドームをいただく,十二本柱からなる四角平面の建物である。この建物は,内外ともに,豊かな装飾をもっているのが特徴で,ドラム上方のタイルの痕跡や,柱頭上部のブラケットなどに,それがうかがえる。一方,ドーム内部は,頂部の円形文様と,そこから放射状にはしる16本の帯のあいだに配されたスプーン形文様,および,その下をめぐる32の小さな龕列などによって,一層の華やかさをかもしだしている。ASIは,この建物をとり囲む囲壁の東門についてふれているが,現在では失われている。第Ⅲ期。
東研.Ⅴ-4;ASI.Ⅳ-28