T110

バスティー(Basti)の墓として知られており,セーワナガル鉄道駅の東方約600メートル,ディフェンス=コロニー住宅地の北端,線路にそって南側にある。附図.I-9
部屋をめぐらす,外辺約13メートルの四角の高い基壇の上に立っており,ドームをいただく,十二本柱からなる四角平面の建物である。庇の上方を飾る碑文・文様や,ドーム内部の,赤い砂岩に白と黒の石をあしらった石積みが,めずらしく,また,美しい。内部中央には,1基の墓石の痕跡がある。基壇の東側には,東門と,それにつづく階段があり,また,四隅には,四本柱からなるチャハトリが立っていたが,現在では,東北隅のもののみがのこっている。この墓建築は,北側のバーオリーや,西北にあるモスク,および西側の門と関連をもつものと思われる。第Ⅲ期。
東研.Ⅳ-1-4;ASI.Ⅳ-37

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