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ムニールカ部落の西北西約1.4キロメートルにある。附図.E-10
南北約5メートル,東西約4メートルの矩形の小さな建物で,北と西とに入口を開き,西面の南寄りにある階段が,平坦な屋根に通じている。内部は,南と東とに龕があり,浅い円天井こは,交叉アーチと帯状の碑文文様のわずかな痕跡が認められる。西入口の上方に,ローディー朝のスルターンであるシカンダル=シャーの名と.906A.H.(1500-01A.D.)の年次を記した碑文がある。この碑文には,シカンダル=シャーの治世の有力な貴族であった,ムバーラク=ハーン=ローハーニー(Mubarak Khan Luhani)の名もみえるが,この建物が,いかなる目的で建てられ,どのような用途をもつものであったかはわからない。なお,この建物の北方約15メートルのところに,円い井戸がのこっている。第Ⅲ期。
東研.Ⅶ-28;ASI.Ⅳ-127

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