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ジャハーズ=マハル(Jahaz Mahal)として知られており,メヘローリー部落の南端に近く,南下する道路の西側,シャムシー=ターラーブとよばれる貯水池のほとりにある。附図.F-13
この建物は,基壇の上に立っており,内庭を囲んで,その四方を部屋がとりまくかたちをなしている。四隅の部屋の上には,四本柱からなる四角平面のチャハトリが立っており,また,東側と西側の中央の部屋の上には,それぞれ,四角十二本柱と八角八本柱のチャハトリがのっている。東側の中央の間は,わずかv張り出していて,正面入口となっており,その前方に階段がある。西側の部屋は,ミヒラーブをもち,ジャハーズ=マハル,すなわち「舟の宮殿」という俗称にもかかわらず,モスクの形態をととのえている。この建物は,あるいは,ムガル初期まで下る可能性もないとはいえない。第Ⅲ期(?)。
東研.Ⅸ-39;ASI.Ⅲ-100

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