シンガポール(新加坡):書店ガイド  
 
東京大学大学院総合文化研究科 准教授  吉川  雅之
(2008年6月20日)

 筆者は2008年6月に客員研究員の身分でシンガポールのナンヤン・テクノロジカル・ユニバーシティに招聘された。滞在は短期間であったが,文献調査の合間を利用して書店を覗いたので,その一部分についてここに紹介を行う。文中における#02-27のような表示では,シャープとハイフンの間が(日本式に数えた)階数を表す。

 シンガポールの公用語は英語,華語(普通話,いわゆる中国語),マレー語,タミル語であるが,中国語の方言と見なされている福建語(閩南語)や広東語,潮州語などを耳にする機会もまだまだ多い。シンガポールの華語では書店を「書店」ではなく「書局」という。書店で売られている書籍は,英語で書かれたもの(英語書籍)と中文で書かれたもの(中文書籍)とがその大多数を占める。その他にマレー語で書かれたものやタミル語で書かれたものもある。英語書籍の品揃えについては,現地で刊行されたものよりも海外(特に英語圏諸国)で刊行されたものの方が豊富である。中文書籍については,現地で刊行されたものは限定的であると評してよいほど数が少なく,大部分は中国大陸(簡体字)か台湾(繁体字)で刊行されたものであるが,香港(繁体字)で刊行されたものも若干店頭に並んでいる。

 なお,本文には「NETS」と「CashCard」という言葉が登場する。現地の銀行が口座開設者に発行するキャッシュカードには「NETS」という機能が付加されている(カードの裏面に「NETS」のロゴが印刷されている)。この「NETS」は一種のデビットカード的な機能を有しており,タクシー,自動販売機,一部の商店でも使える他,「CashCard」のチャージを行うことができる。現地の銀行とは星展銀行(DBS),大華銀行(UOB),華僑銀行(OCBC)を指し,Citibankは含まない。

 「CashCard」とは銀行が口座開設者に発行するキャッシュカードのことではなく,図書館での複写に必要なプリペイドカードの名称である。非接触型ICカード乗車券である「ez-link Card」とも別物である。複写以外にも,自動販売機や一部の商店で商品購入に使える。



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シンガポール中心部 シティ・ホール周辺

シンガポール オーチャードロード周辺

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