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図書館名 Ganganatha Jha Kendriya Samskrta Vidyapitha, Allahabad
住所 Chandrashekar Azad Park, Allahabad 211002,
連絡先 Office 0532-600957, 460957
開館時間 10:30-5:00
休館日 日曜,祝日.土曜日は不明
行き方 市内から出てカンパニー・バーグ(正式名称Azad Park)の奥
所蔵資料の特徴 サンスクリット写本.他言語も含め写本総数は49356.
入館許可の取得方法 紹介状あるいは所属機関発行の身分証明書(英文)
複写許可の取得方法 紹介状あるいは所属機関発行の身分証明書(英文)および申請書(英文).学長のサインを貰うことになる.コピー複写が原則.未出版テクストについては原則不許可.
所蔵資料カタログ Descriptive Catalogue of Sanskrit Manuscripts in Ganganatha Jha Research Institute, Allhabad. Edited by Umesha Mishra. Ganganatha Jha Research Institute, 1967.
資料を使って出版する場合の注意点 写本を用いた出版物については1部寄贈.
体験談・注意点 形式上,国立サンスクリット大学となっているが,実質的には研究所である.大学院生のみを受け入れるが,現在,学生はいないそうである.建物も,一棟のみで,地下一階が写本図書館,一階が図書館,二階が事務所となっている.場所は,正式名称では通じにくく,「カンパニー・バーグの奥」と言わねばならない.名称にも付いているガンガーナータ・ジャー氏は,1911年に「ミーマーンサーのプラバーカラ学派」で博論,現代ミーマーンサー研究の端緒となった高名な学者である.その後は,ミーマーンサーに限らず,多くのサンスクリット基本典籍の英訳に携わった.後には,アラハバード大学長も務めた.独立前後を通じて,最も成功したサンスクリット学者の一人である.

本図書館には,当地周辺から購入した写本の他に,ジャー氏が,ミーマーンサー研究を進める際に使った写本のトランスクリプト(カルカッタにあるオリジナルから写したもの)などもある.また,近接するビハール州のミティラー文字で書かれたものも見られる.既にカタログが出版されている.

また,カタログ化されていない新規購入分は,直接ハンドリストを見なければならない.大きな台帳に,二冊もあり,かなりの分量である.学長(実質的には所長)は,現在,Dr. Goparaju Rama氏.

小規模な図書館で,館内に一台あるコピー機も故障したままなので,便宜的に,館外に写本を持ち出して複写してもらうことになる可能性が大.街自体の停電が多いことも時間のかかる原因である.その場合,図書館員による写本のフォリオ・チェックもストップする.地下一階からは規則上,持ち出せないため,停電の時は,全く仕事にならない.また,コピーも,停電の時はお手上げである.あきらめて,上階の教授陣とお茶でも飲んで雑談するしかない.

研究所ということもあるのか,非常にのんびりとした,そのぶん,友好的な図書館である.日本までの発送も引き受けてくれた.