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図書館名 ダマスクス歴史文書館
Markaz al-Watha‘iq al-Ta’rikhiya bi-Dimashq (The Center of Historical Documents in Damascus)
住所 Suq Saruja, Dimashq
電話 2213284
館長 Da‘d al-Hakim
開館時間 08:30−14:30(閲覧室は13:30まで)
休館日 金曜・祝日
複写 可能
 利用方法は,まずアサド橋(ジスル・アツライース)近くの国立博物館al-Mathaf al-Watani裏手[ダマスクス大学側]にある考古総局al-Mudiriya al-‘Amma li-l-Athar wa-l-Matahifへ行き,歴史文書館の利用許可を求める。担当者がいれば通常はすぐに許可がおりる。パスポートと大学の紹介状が必要。その後に歴史文書館で館長から閲覧証の交付を受ける。写真2枚必要。

 当館はサウラ通りとスーク・サールージヤー通りの交差した付近に位置する。もとはハーリド・アルアズムの邸宅だった。入口は南北に二つあり,北は併設のダマスクス歴史博物館Mathaf Dimashq al-Ta‘rikhiの,南が歴史文書館の入口となっている。南方の門をくぐり,庭を通り抜け,もう一つの門をくぐった正面の建物の右手の階段を上がったところに閲覧室と館長室がある。

 この文書館は1960年に歴史文書局Mudiriya al-Watha‘iq al-Ta’rikhiya bi-Dimashqの名称で設立され,1980年に現在の名に改称された。飴内は以下の11部門に分かれる。

1. 公文書部門Qism Watha‘iq-Dawla
シリア共和国の政令,省庁決定,政治・社会問題に関する文書(1920−1958)を扱う。

 
2. 特別部門al-Qism al-Khass
1915−1945年間の独立運動に参加した政治家,民族運動家に関する文書を扱う。

  
3. オスマン帝国文書部門Qism al-Watha’iq al-‘Uthmaniya
本文書館の最重要部門。オスマン帝国時代(とフランス委任統治時代の一部)の政治,社会,宗教,学問,軍事に関する文書を扱う。ダマスクス,アレッポ,ハマ,ホムスの法廷文書mahakim shar‘iya,ダマスクス商法廷文書mahakim tijariya,ダマスクス,アレッポ州へのスルタンの勅令文書awamir sultaniya,各州の年報salnama,法令al-dasatir,オスマン語の刊行物などAH.942(AD.1535)からAD.1938年間の文書が収められている。なお,近年新たに土地文書al-sijillat al-‘aqariyaが収められた。

 
4. 新聞部門al-Qism al-Sahafi
1918−1986年間のアラビア譜新聞と外国通信社の記事を収める。

 
5. 国連部門Qism al-Umam al-Muttahida
国連に関する書籍,文書を収める。

 
6. 歴史図書館al-Maktaba al-Ta’rikhiya
シリアの政治,産業,経済,歴史,財政等,他にアラブ諸国や外国に関する書籍,雑誌,刊行物を収める。
 
7. 混合法廷al-Mahakim al-Mukhtalita
フランス委任統治期の独立運動家の逮捕者の裁判記録その他1,000冊を収める。

 
8. 複写部門Qism al-Taswir
 
9. 視覚部門al-Qism al-Basari
 
10. シリアやアラブ諸国の政治,独立運軌民族運動に参加した人々の写真6,000点を収める。
 
11. 文書博物館Mathaf al-Wathaiq
シリアやアラブ諸国の政治家や独立連動家の写真,重要な文書を展示している。

 

 当文書館に所蔵される文書数は約500万点,書籍は雑誌も含めると約1万冊に上る。その内,オスマン帝国文書部門と証書Hujaj,視覚部門に関しては目録台帳が存在する。ただ,他部門に関してはレフアレンスがないので,館の職員に問い合わせる必要がある。停電が多いためマイクロフィルムの使用は困難。写本と文書の館外貨出は原則として禁止。

 複写は可能だが文書の種類により杖数制限がある。例えばオスマン帝国の勅令文音は1冊につき3文書まで。出来上がるまでに2−3日間かかる。刊行物については問題ないとのこと。料金は50杖ごと200S.P.