台 湾 |
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在日公館 |
台北駐日経済文化代表処 |
連絡先 |
〒108-0071 東京都港区白金台5-20-2 Tel:03-3280-7800 |
URL |
http://www.roc-taiwan.or.jp/index.html |
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台湾おすすめ関連情報 |
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・台湾教育部/Ministry of Education |
・国立図書館 National Central Library |
・中央研究院/Academia Sinica |
・T-LINK 台湾留学(台湾留学ネット) |
・交流協会 |
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在外公館 |
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連絡先 |
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URL |
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台湾留学ガイド |
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湊 照宏 |
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筆者は(財)交流協会日台交流センターの2001年度歴史研究者交流事業の台湾派遣者に採用され、2001年7月から2002年3月まで台北に滞在した。中央研究院で研究活動をし、夜間は台湾師範大学国語教学中心で中国語の学習をした。出入国の手続き、現地での経験等を書き記しておく。
なお台湾留学情報に関しては以下の有用なサイトがあるので参照されたい。
T-LINK台湾留学 http://www.taiwan-link.com/ryugaku/
◎出国までに行った手続き
○奨学金の申請
筆者の場合、(財)交流協会日台交流センターによる歴史研究者交流事業助成金が留学資金となった。2001年度の当事業の応募締め切りは2000年10月末だった。応募書類には研究計画書や推薦書等が含まれている。また、採用された場合の台湾側受入機関・教官を決めておかなくてはならない。台湾側受入機関・教官によるサイン等は必要なく、筆者の場合、一度お会いしたことのある中央研究院の教官にメールでお願いして承諾を得て、応募書類にその教官の名前を記しておいた。採用結果が出たのは2002年1月末。
(財)交流協会日台交流センター http://www.koryu.or.jp/center.htm
○研究機関への受入申請
採用決定の通知がきた後、中央研究院に対して受入の申請を行った。具体的には訪問学員の資格を得る手続きを行った。中央研究院内でも各研究所によってこの手続きは異なり、最終的には各研究所内の会議での承認が必要のようである。筆者の場合、履歴書、論文、研究計画書を提出した。訪問学員での受入が承認されると、研究所長から招待状が郵送されてくる。
中央研究院 http://www.sinica.edu.tw/
○入学申請
この留学機会に中国語を勉強したかったので、国立台湾師範大学国語教学中心に入学することを決めた。学期、学費についてはHPを参照されたい。申請締め切りは開講の2ヶ月前の月末。例えば9月開講の申請締め切りは7月末。必要申請書類は、入学申請書、成績証明書、卒業証書(コピー可)、推薦書、健康診断書、HIV検査結果報告書、財力証明書(預金残高証明書)。申請が許可されると、開講までのスケジュールを記したEメールが届き、入学許可書が郵送されてきた。
台湾師範大学国語教学中心(入学申請書ダウンロード可)
http://www.mtc.ntnu.edu.tw/indexj.htm
外国人向け中国語教育プログラムを設けている大学・学校リスト。
http://www.marugoto-world.com/taiwan-ryugaku/gakkou.htm
○「停留ビザ」の取得
往復航空券、研究所長からの招待状、台湾師範大学国語教学中心の入学許可書を持って台北駐日経済文化代表処で査証申請を行った。研究所長からの招待状を提示すれば、台湾での居留が認められる「居留ビザ」が取得できると聞いていたが、発行してもらえなかった。取得できたのは60日間滞在可能で2回延長可能(計180日間滞在可能)である「停留ビザ」。台湾師範大学国語教学中心の説明によれば、4ヶ月間継続して学習し、さらに継続して学習する予定の者は、「居留ビザ」への返還が可能になる。
(これは、2001年7月時点で筆者が行った手続きである。2003年5月からビザ無しでの滞在日数が14日間から30日間に改定されたので、これに伴う制度改定があったかもしれない。各自確認されたい。)
台北駐日経済文化代表処 (査証用紙ダウンロード可)
http://www.roc-taiwan.or.jp/map/index.htm
◎入国後に行った手続き
○「居留ビザ」の取得
入国後に行った手続きは「居留ビザ」の申請。前述したように、「居留ビザ」は台湾師範大学国語教学中心では4ヶ月の継続学習期間が必要であるが、中央研究院の訪問学員であれば入国後すぐに取得できる。中央研究院で院長のサインの入った外交部領事事務局宛と台北市警察局宛の書類を手渡された。そのうち外交部領事事務局宛の書類を携えて、外交部領事事務局(最寄駅:台大医院)で「居留ビザ」を申請し、数日後に取得できた。
○「居留証明書」の取得
「居留ビザ」を取得した後、今度は院長の台北市警察局宛の書類を携えて、台北市政府警察局(最寄駅:西門町)で「居留証明書」を申請し、数日後に取得できた。この「居留証明書」は当然大切なものだが、筆者は一度紛失してしまった。台北市政府警察局に再発行を申請することになったが、予想外にスムーズに再発行してもらうことができた。パスポートを携帯して出歩くよりは、この「居留証明書」を携帯して出歩く方が安全であろう。
◎現地情報
○住居
何も準備しないまま入国したので、受入教官がうまく取り計らってくれて、とりあえず中央研究院学術活動中心研究生寝室の二人部屋に居住させてもらうことになった。
ところが、同部屋の学生とのライフサイクルが合わず、また彼が相当な冷房好きなため寒さに耐えられなくなったこともあり、引っ越すことにした。台湾の学生が部屋探しをする際は、不動産屋は利用しないらしい。「分租」と呼ばれるルームシェアリングが主流であり、紹介や張り紙等によるルームメイト募集の掲示で物件を見つけることが主流のようである。台湾師範大学国語教学中心の掲示板にもルームメイト募集の張り紙がけっこうあった。筆者の場合、友人の助けをかりて「崔媽媽」を利用した。ここは学生の部屋探しを助けてくれる。希望する居住地区、部屋の種類、家賃を書き込むと、何件か希望に合った物件リストを印刷して手渡してくれる。ここ「崔媽媽」で支払った料金は入会費を含めて200元(1元≒3.5円)程度で済んだ記憶がある。手渡されたリストから候補を絞って大家に直接電話で連絡し、物件を見て回る。筆者は地下鉄の古亭駅から徒歩3分の家賃1万元の1R(套房)に決めた。日本と違って、礼金は必要ないが、敷金(押金)は1ヶ月分支払った。もちろんこれは帰国する前に返還してくれる。入居した部屋には既にベッド、机、衣服棚が備えられてあったので、引越費用はほとんどかからなかった。ちなみに台湾師範大学国語教学中心の掲示板には「TV売ります」等の張り紙が出ているので、役に立つかもしれない。
崔媽媽 http://www.tmm.org.tw/index.html
○インターネットカフェ
受入研究機関でネット環境が整うまでに時間がかかったので、入国直後に役立った。出国前にホットメールやヤフーのメールアドレスを取得しておくべきであろう。中央研究院付近ではあまり見かけなかったが、市内に出ればたくさんある。自分が通っていたネットカフェは、1時間50元程度だったと記憶している。ただ日本と違って、大音響でオンラインゲームをしに来ている客がほとんどであり、雰囲気はゲームセンター。深夜12時を越えると、身分証の提示を求められる。
○携帯電話
日本に比して携帯電話機自体は割高感がある。ただ、通話料金に関してはプリペイドカード方式が可能なので、友人から既に使っていない旧機を借りて自分の番号を購入して使用する方法が一番安上がりである。コンビニエンスストア等でSIMカードを購入すれば、これが自分の携帯電話番号を購入したことになるので、このSIMカードを携帯電話機に挿入して登録すれば、以後は自分用の携帯電話機として使用できる。規定の通話時間数を超える度に、コンビニエンスストア等で通話料金補充カードを購入し、可能発信通話時間を追加していく。
台湾携帯電話指南 http://homepage3.nifty.com/gitek/tw/phone.htm
○その他
台湾は地震や風水害が多いので、まさかの時のために備えておいた方が良い。中央研究院にいた時に、台風による大水害があり、水・電気のない生活を数日間強いられた。また、台湾師範大学国語教学中心のエレベーターに夜間数時間閉じ込められるというハプニングも経験した。原因は停電時用充電池が切れたことであったらしいが、非常用ボタンを押しても管理人は既に帰宅しており、結局問題解決に導いてくれたのは携帯電話であった。ちょうど携帯電話が規定の発信通話時間数を超えていたうえに、携帯電話の充電池も切れかかっており、誰かからの電話がたまたまかかってくるのを待って助けを求めるか、それまでに充電池が切れてしまうかという冷や汗の出る経験であった。まさかの時のために携帯電話を保有すること、また発信通話時間数を常に補填し、毎日充電することをお勧めする。
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