博士課程以上は,原則として,Research Visa を取得.博士課程未満はStudent
Visa を取得. この点は, 1996 年あたりから,運用が厳密になっており,それ以前の博士課程の留学生とは大きく異なる.すなわち,
それ以前は,Student Visa を申請していたため,東京のインド大使館,あるいは,大阪のインド領事館の権限で発行され,書類不備がなければ,多くの場合,非常に短期間の間に取得可能であった.それにたいして,Research
Visa の場合は,インド本国での照会(政府機関および大学での照会)が必要となるので,
取得までには,数ヶ月が必要となる.すなわち,日本で提出した書類がインドを旅するか旅しないかという大きな違いがある.したがって,それ以前に留学経験がある先生方のヴィザ取得手順の記憶は,現在では,余り参考にならないかもしれない.
そこから引用すると,
4. Student Visa/ Research Visa Requirements:
i) Completed application form (Two sets)
ii) Two recent photographs (passport size)
iii) Passport valid for a minimum six months
iv) Confirmation letter of admission from University/School/Institute
recognized by the Government of India/State Government.
v) Proof of sufficient financial resources for meeting the expenses
during course.
vi) Visa fees of Yen 1,200 (flat rate)
For some course of study and research work the issue of visa can take time.
Applicants
are advised to apply well in advance with relevant particulars.
東京のインド大使館で申請されたResearch Visa 申請書類は,インド大使館の最後の注意書き(Research
Work に該当)が含意するように,ここから長い旅に出ることになる.詳しくは不明であるが,基本的には,
東京インド大使館→デリーの政府機関(教育省,内務省,外務省)→大学→デリー→東京インド大使館という経路を辿るはずである.3ヶ月で戻ってくればラッキーな部類であろう.文部科学省のアジア諸国等派遣留学の場合,10
月から3 月の会計年度内に出発しなければ奨学生資格取り消しとなるので,3月末日までに取得して出発する必要がある.
Certificate of Affiliation の取得
Research Visa の取得にはCertificate of Affiliation という書類が必要になる。これは、申請者の受け入れを大学側が証明する書類で、所定の用紙を大使館より受け取り、それを受け入れ予定先の大学に送り、担当官吏のサインを記入してもらった上で返送してもらい、admission
letter 他の書類と共にヴィザ申請時に提出する必要がある。2001年時点での申請の際にはこれが必要で、大使館から用紙をもらってこれを大学に郵送し、受け取るのを待ってヴィザを申請するまでに時間がかかった。あらかじめ大使館から所定用紙を入手しておいて、大学に願書を出す際に同封してadmission
letter と一緒に送ってもらうのが良い。
以上は,日本で博士課程に在学し,向こうの博士課程に応募する場合,すなわち,Research
Visa 取得の原則的な手順である.日本における修士課程以下が取得すべきは,原則として,Student
Visa となる.向こうでの学位が不要なCasual Student としての受け入れを希望する場合には,インドの大学で指導教官となる先生が所属する学科の長以上のサイン(つまりHead
やDirector などで必ずしも学長である必要はない)のある受け入れ許可の手紙が,東京のインド大使館におけるヴィザ申請で必要となる.この点は,学長のサインを必要とするResearch
Visa よりは,取得がかなり楽である.東京あるいは大阪のヴィザ申請書類はResearch
Visa に準じる.ただし,Student Visa の場合は,Research Visa とは異なり,書類がインドに送られることはなく,東京,あるいは,大阪の権限でヴィザが発行されるので,発行までのスピードが圧倒的に速い点が,全く異なる.