News

センター・セミナー「映画から見る中東社会の変容 (『レバノン1949』)」が開催されました

報告

センター・セミナー「映画から見る中東社会の変容 (『レバノン1949』)」 2016年5月30日(月)の夕刻、東京大学・情報学環福武ラーニングシアターで、センター・セミナーおよび東洋文化研究所班研究「中東の社会変容と思想運動」の後援、中東映画研究会・科学研究費「レバノン・シリア移民の拡張型ネットワーク―自己多面化と空間構想力」共催による「第21回 映画からみる中東社会の変容」研究会が開催された。
 今回はメキシコシティ在住の画家でレバノン移民2世のアーイダ・フーリー(Aida Jury)氏が所有するフィルム(1949年撮影)を題材とし、記憶と記録の「再会」をテーマとしての研究会となった。このフィルムは、1949年秋、メキシコで暮らしていたフーリー氏とその家族がレバノンに一時帰国したときに撮影したものである。映画館ビジネスで成功していた父親は、持参した16ミリフィルムのカメラで、里帰りに胸弾む家族の様子とともに、旅路の風景や、独立後間もないレバノンの街並みや人々の姿をとらえていた。メキシコ国立フィルムセンター(Cineteca Nacional)のフィルム修復により65年ぶりに甦ったこの映像に加え、会の中では、フーリー氏の筆による家族史「二つの世界に分れた移民の心」の日本語版の朗読や、黒木英充氏による独立前後のレバノンの歴史や移民に関する解説が行われた。質疑応答の時間も含め2時間ほどの会であったが、70名ほどの参加者は、想像力をかきたてられる視聴覚資料と講演に触れる中で、過去と現在の視点から、中東社会の変容について考えをめぐらせた。

当日の様子

開催情報

【日時】
2016年5月30日(月) 18:45-20:30 (開場 18:15)

【場所】
東京大学 本郷キャンパス 福武ラーニングシアター
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access/

【題材】
『レバノン1949』
フィルムの所有者は、メキシコシティ在住の画家でレバノン移民2世のアーイダ・フーリー(Aida Jury)氏。メキシコ国立フィルムセンター(Cineteca Nacional)のフィルム修復により、映像が65年ぶりに甦りました。(白黒/カラー 48分 サイレント、山形国際ドキュメンタリー映画祭2015上映作品)

【解説】
黒木英充 (東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所 教授)

【テーマ】「再会」

1949年秋、メキシコで暮らすレバノン移民の家族が レバノンに一時帰国しました。父親が持参した16ミリフィルムのカメラは、里帰りに胸弾む家族の思いと独立後間もないレバノンの初々しい姿をとらえていました。

本研究会では、この貴重な映像記録を通して、独立直後の活気溢れるレバノンの「原風景」とそこに生きる人々の姿をご覧いただき、そこから読み取れるものを考えます。

【共催】
中東映画研究会、科学研究費「レバノン・シリア移民の拡張型ネットワーク―自己多面化と空間構想力」(代表:黒木英充)

【後援】
東文研東洋学研究情報センター・セミナー、東洋文化研究所・班研究「中東の社会変容と思想運動」



登録種別:その他
登録日時:ThuJun2314:13:592016
登録者 :長澤・後藤・酒井・藤岡
掲載期間:20160530 - 20170530
当日期間:20160530 - 20160530