2013年度に採択された共同利用・共同研究拠点公募プロジェクト「政治的リスクと人の移動:中国大国化をめぐる国際共同研究」(代表:加茂具樹・慶應義塾大学准教授)のキックオフの会合が2013年7月22日、東洋文化研究所大会議室で開催されました。
具体的なプログラムは以下の通りです。
10:00 | Explanation about the Project (Sonoda) |
10:20 | Case (1) Japan ( Sonoda/ Kamo ) |
"Political Risk and Human Mobility: Chronology of 30-years of Japanese Multinationals in China" | |
11:20 | Case (2) South Korea (Park) |
"Approaching Risks from Triangular Interdependence: Perspectives of Korea" | |
12:20 | Lunch |
13:20 | Case (3) Taiwan |
Ⅰ. Taishnag Studies in Taiwan: A Review (Hsiao) | |
Ⅱ. Profile of Taishang in China (Chen) | |
Ⅲ. Types of Political Risks in China (Wu) | |
Ⅳ. Patterns of Taishang’s Coping Strategies (Chen) | |
Ⅴ. Boomerang Political Effects in Taiwan and Beyond (Wu) | |
Ⅵ. Concluding Remarks (Hsiao) | |
15:20 | Case (4) Germany/Europe (Froese) |
"Political Risk and German Business in China" | |
16:20 | Roundtable Discussion for the Next Step |
今回の会合では、改革・開放後の中国への直接投資が世界的になされていながらも、個々の企業の投資行為で中国の「政治的リスク」がどのように見積もられ、どのように投資の正当化がなされてきたのか(あるいは、どのような動機から対中投資がなされてきたのか)を比較の視点から明らかにするための、基礎的な作業が行われました。具体的には、各国の事例が紹介され、具体的にどのような「政治的リスク」が問題とされてきたのか、これが歴史的にどのように変化してきたのかについて、意見交換がなされました。
今回提出されたのはパワーポイントでの資料でしたが、次回の会合(2014年3月に韓国・済州島での開催を予定しています)までに、プロジェクト全体の見取り図を作るとともに、各国のケースで不足していた資料を補う作業をするとともに、論文のドラフトの提出が求められることになります。
本プロジェクトの成果は、センターへの最終報告書としてまとめられるだけでなく、論文集の形で商業出版される予定となっています。
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